今あなたにオススメの人気記事
Sorry. No data so far.
今あなたにオススメの人気記事
Sorry. No data so far.
おすすめ人気記事
![](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2020/01/pika_pika.png)
2020年02月05日
【初コミュニティデイ】息子くんとサーバーエラー!ポケ活の真の楽しさとは!⑫
毎週月曜日のお楽しみ!
スポットライトアワーとかぶっていたため、一日送れた火曜日に公開させていただきます
父と息子のポケ活記録をお届けします!
トランセルが好きで、ハピナスが永遠のライバルかわいい息子くんのポケ活と成長記録!なぜそんなにトランセル・・??笑
前回までのお話はこちらでご確認ください!
「おとうさん、見て見て~」
「ん?何?」
ポケモンGOの画面に映っていたのは、最近の息子のお気に入り、トランセル君です。
「トランセル? ……が、どうしたの?」
見てと言われても、いつもと変わりない、普通のトランセルに見えます。
「え~? 分かんない?」
あらためて良く見てみますが、全然わかりません。
強くなっている様子もなければ、進化に必要なアメも貯まっていません。
「……分かんない。 正解は?」
これで、「いつもより色ツヤが良いよね!」とか言われた日には、親として、どうリアクションして良いか分かりません……
「え~、じゃあ正解教えるね~? 聞きたい? 聞きたいよね?」
やたら勿体つけてきます。
これで、「いつもより元気が無いよね」とか言われたら……いや、何でもありません。
「正解は、これでした!」
ポケモン一覧には、仲良く2匹ならんだトランセル君が表示されています。
「前に僕が進化させたトランセルじゃなくて、2匹目のトランセルでした~!」
あぁなるほど、なるほど。
そんなの分かると思います?
ツッコミたい気持ちを、ぐっと抑え、2匹目のトランセルを捕まえて喜んでいるのであろう、息子の頭を撫でます。
「すごいね、よく捕まえたね」
「ちがうよ?」
……は? なにが?
「捕まえたんじゃなくて、キャタピーを進化させたんだよ!」
「なんで!?」
たしかに、キャタピー捕まえてた割に、アメが少ないから、おかしいなとは思いましたよ!
![](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2020/01/toranseru.jpeg)
「だって、アメが集まったから、進化させようかなぁって」
「かなぁって……いやいやいや、バタフリーに進化させなくて良かったの?」
バタフリーよりトランセルの方が好き!とか、
ボックスをトランセルでいっぱいにするのが夢!とか言われたらどうしよう。
そんな心配をしていたのですが、幸いそれは無かったようです。
「バタフリー欲しいよ?」
「あっさり……。 じゃあ、アメをとっておいた方が良かったんじゃない?」
個体値なんて気にしてないでしょうが、1匹目は中々の大物だったはず。
アメを消費してまで2匹目をトランセルに進化させる意味がわかりません。
「何言ってるの、おとうさん。 ぼくトランセルのアメは持ってないから、進化させられないんだよ!」
「……あぁ、なるほどね」
そこからでしたか。
トランセルをバタフリーに進化させる為に必要なアメが「キャタピーのアメ」であることを知り、項垂れている息子
溶けたメタモンみたいになっている兄を横目に、娘がコーンフレークを、口いっぱいにかき込んでいます。
「おとうさん、おにいちゃん、どうしたの? 」
![](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2019/07/kyadta.jpg)
「そっとしておいてあげなさい。 過去の自分と対話していると思うから……」
「ふ~ん……わかった。 じゃあ、おにいちゃんの分も食べるね?」
「それは、取っておいてあげて? 息子、コーンフレーク狙ってるのがいるから、食べちゃって」
もそもそと起き出したメタモ……もとい、息子が、もそもそとコーンフレークを食べ始めました。
「……おとうさん やっぱりおかしいよ。 じゃあ、トランセルのアメは何に使うの?」
「トランセルのアメなんて、無いよ」
「……無い……の?」
そんなにショックか?
「1回しか進化しないポケモンも、2回進化するポケモンも、必要なのは、進化する前のポケモンのアメだよ」
今まで息子が進化させたポケモンは、ナッシーとトランセルのみ。
この時は、まだ2段階進化したことなかったんですよね。
2段階進化と言えば……
「息子、今度コミュニティ・デイってのがあるんだけどね?」
「……そうなんだぁ~」
明らかにテンションが低すぎます。
「ポケモンがいっぱい出るよ」
「よし、行こう!! すぐ食べるね!! …… きゃはひーいるはな?」
よし、食べ終わってから喋ろうか?
あと、今日じゃないからね。
ついでに、言っておくけどキャタピーは出ない。
たぶん、今後も出ない……と思う。
「キャタピーは出ないのかぁ~……。 でも、まぁ仕方ないか! 何出るの?」
仕方ないって……
「聞いて驚け、何と今回いっぱい出るポケモンは……」
一瞬タメを作ると、息子はぐいっと身体を乗り出してきました。
「ポケモンは?」
そうそう、そういうリアクション大事ですよね。
「今回いっぱい出るポケモンは……なんと……ヨーギラスだ!」
「ヨー……ギラス……」
どうやら、嬉しすぎて言葉も無いようですね。
そう、なんといっても、あのバンギラスに進化するヨーギラスです!
普段、野生で見かけることは無いヨーギラスです!
あの、バンギラスを手に入れられる何て、夢のまた夢だと思っていました!
その為にヨー
「ヨーギラスって、なんだっけ?」
「………………」
![](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2019/12/syounen1.jpg)
「ここら辺で良いかな。」
息子と2人、ビルに囲まれた、小さな公園の、あまり使われていなさそうなベンチに腰を掛けます。
何を隠そう、私自身も初のコミュニティ・デイ。
今もですが、何故か休みが当たらないコミュニティ・デイ。
戦う前から、すでに負けています。
勤務作ってる人も参加するから、割りを喰っているのでしょうか?(言いがかり)
休日申請?
あぁ、どこかで聞いたことある気もしますが、詳しくは知らない制度ですね。
別の国のお話でしょう。きっと
さて、そんなわけで、年に何回当たるか分からない、コミュニティ・デイです!
しかも、今日はバンギラスデイ!(出現するのはヨーギラスです)
![バンギラス](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2019/11/bangiras-e1573047580438.png)
朝早くに家を出て、最寄り駅の空いていた同色ジムにラッキーを置き、電車を乗り継ぎ、ポケストップの多い街中の公園まで足を運んだ次第です。
散々息子を煽っておいて、2~3匹しかGET出来なかったら、目も当てられませんからね……
前日までにボールをかき集めておきましたし、準備も万全です。
時計を見ると、開始時刻の10分前
息子にスマホを渡します。
「ポケストップがいっぱいある!」
凄かろう?
「ヨーギラスはどこかな?」
まだ、居らんだろう?
開始時刻まであと5分
きっと、街中のあらゆるところから、一斉に沸いて出るのでしょう。
楽しみですね。
残り時間が刻々と迫っていきます。
息子も、範囲内のポケストップを回し、付近のポケモンを捕まえたあと、大人しく、その時を待っています。
そして、ついに、スマホの右上に付いている小さな時計が、開始時間を告げました!
さぁ!来い! ヨーギラス!
「…………」
「……………………」
「………………………………」
「…………あれ?」
何も起こらないスマホ画面
ヨーギラスどころか、キャタピー1匹沸いてきません。
![](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2019/04/pg1g38C.jpg)
「……なんで?」
首をかしげる父子
日時は何度も確認していましたし、ここに来て勘違いは無いはずです。
噂ほどには出ないのか?
「息子、ちょっと近くにいるポケモン表示してくれない?」
「分かった!……あれ?おとうさん、スマホが動かないよ!? 壊れたの!?」
なるほど。
この時すでに旧式となってしまっていた私のスマホのせいか……
それとも大量のヨーギラスが回線に詰まってしまったせいか……
はたまたその両方か……
原因は分かりませんでしたが、とりあえず、アプリ自体が固まってしまったようです。
「固まっちゃったんだね。 貸して、治すから」
「大丈夫! 僕が治してみせるから!」
自信たっぷりにスマホをペチペチ叩き出す息子。
おい、やめて、昭和の家電じゃないんだよ。
半ば引ったくるようにスマホを回収すると、再起動をかけます。
「え~、じーちゃんのスマホはこれで治ったのに~」
やめて差し上げて……
あらためてポケモンGOを起動すると、画面には大量のヨーギラスが!
その数、1・2・3……4……いっぱいです!
おおぉ!ヨーギラスだ! かわいい!
危うく私がタップするところでしたが、何とか自制心を取り戻し、足元で背伸びをしている息子にスマホを渡します。
嬉々としてタップする息子
画面がマップ上のヨーギラスに吸い寄せられるように近づいていき……
![](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2018/11/yohirasu.png)
固まりました。
なんで@#%!?
焦りとともに、再度アプリを再起動します。
後日知った話ですが、この日のコミュニティ・デイは、人気ポケモン、ヨーギラスだった為か、大量のトレーナーが参加し、盛大な通信エラー祭りが発生していたそうです。
逆に、普段活動しているような公園だったら、人もまばらで、ほどよく満喫できた可能性もありました……
大きな街に足を伸ばしたのが、完全に裏目に出ましたね。
が、そんな情報を知ったのは、もっと後の話です。
4度目の再起動をしている間、息子と作戦会議をします。
「息子、おかしい。 これは異常事態だ」
「いじょうじたいなんだね」
深刻に頷く私
「今からスマホ自体を再起動するけど、これで治らなかった時は……」
「分かった。 僕が治すよ」
それはやめて……
「とりあえず、場所を移動してみよう。 ここは電波が悪いのかもしれない。」
会社の多く入るビル街のど真ん中で、アプリが立ち上がらないくらい電波が悪いなんて、本来有り得ない気もしますが、当時の私にそんな事を考える余裕はありません。
「とりあえず、人の多いところに行ってみよう!」
悪手
完全な悪手です。
当時の私に言ってあげたい。
正気か……?
駅前……
アーケード……
テナントの多く入っている商業ビル……
すべてダメ
途中、本気でスマホが壊れたのかと思いましたが、周辺にいるポケモントレーナー達からも、怨嗟と嘆きの声が聞こえるので、どうやら私だけでは無いようです。
「ね~、おとうさん、ヨーギラスいた?」
居るんです。
目の前に山のようにヨーギラスは居るんですが、どうやってもGETチャレンジに移行しません。
予定された終了時刻まであと少し……
まさに、生殺し状態。
「ねえ、おとうさん、あそこに行ってみよう?」
息子が指差したのは、付近でも頭ひとつ背の高い商業ビルの最上階。
そこは、無料展望台になっています。
いや、高けりゃ良いってもんじゃない……はずですが、当時の私には天啓に聞こえたんですよね。
「……息子。 それだっ!」
それだっ! じゃないよ……
人混みを掻き分け、展望台のあるビルまで移動する私達。
エレベーターの列に並び、最上階を目指します。
ガラス張りで外が見られるエレベーターに、息子は大興奮
みるみる地上が遠ざかっていきます。
ポーン!という軽快な音とともに、最上階の展望フロアに到着しました。
はやる気持ちを抑え、自然体を装い、人の少ないエリアに進みます。
「おとうさん、ここなら大丈夫だよ!」
「そうだな、ここなら大丈夫だ」
もはや、出来ることは祈るのみです。
本日、何十回目かのポケモンGOを起動します。
「…………」
「…………」
「…………何にも無いね?」
「…………無いな」
そこには、ジムもポケストップもポケモンも居ない。
区画整備もされていない、だだっ広いだけの平面に、プレイヤーキャラだけが一人ぽつんと立ち尽くしていたのでした。
「いや~……何にも出来なかったな」
徒労に終わった休日に打ちひしがれながら、帰宅の途に着いた私達
最寄り駅に、ようやく到着いたしました。
目的が達成されずに歩くことのなんと辛いこと……
通いなれた駅から家までの帰り道も、心なしか遠く感じます。
前を歩く息子も、さぞや疲れているだろうと視線を向けていると、そんな私の様子に気が付いたのか、急に振り返りました。
「おとうさん、コミュニティ・デイ楽しかったね!」
……どこら辺が?
「ヨーギラスを探して、色んなところに行けたし!」
そうか、それもそうだね。
「おとうさんは、楽しくなかったの?」
ん?
「お父さんも、もちろん……楽しかった……ような……でも、ヨーギラスが欲しかったような……」
「元気だしなよ? トランセルあげようか?」
折角だけど、トランセルはいいや
さて、気を取り直して家に帰るとしますか。
そう言って歩きだそうとすると、思い出したように息子が駅前の銅像を指差しました。
「おとうさん! ハビナスがどうなったかみたい!」
ハピナス……じゃなくて、ラッキーね。
出掛けに置いてきたラッキーを思い出したようです。
コミュニティ・デイも終わっているし、もう開けるでしょう。
ポケモンGOを起動しながら、スマホを息子に手渡します。
「うんうん、まだ頑張ってる!」
それは良かった。
駅前は人気スポットなので、程なく落とされると思っていたのですが、皆さんヨーギラス祭りに夢中だったためか、ここのジムは攻撃を受けずにすんだようです。
ハートが自然減少していたラッキーに、励ましの言葉とともにブドウを放っている息子。
タップに苦戦しながら、回りの同胞達にも御裾分けしていきます。
「さ、そろそろ帰るよ」
「うん! でもここにヨーギラスがいたよ!」
![](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2018/11/yohirasu.png)
まじで!と、叫びそうになりましたが、寸でのところで気がつきました。
いつものあれですね。
「ジムに誰か置いていったんだね」
今日捕まえたものかは分かりませんが、なんて羨ましい……
息子が、くるっとスマホの画面を向けてくれました。
「違うよ。 ここにいっぱい居るんだよ?」
「まじでっ!?」
画面には、この周辺をヨチヨチと歩くヨーギラスの群れがいます。
「なんで!? コミュニティ・デイは終わったんじゃないの!? お知らせが来てる!? 延長!!?!?」
そうなんです。
この日はエラーのお詫びとして、コミュニティ・デイが2時間延長されていたのです。
情報収集は基本でしょ! そういうところだぞ……私!
ボールを弾かれまくる息子にヤキモキしながらも、残り時間いっぱいでヨーギラスを大量にGETしていきます。
「息子? お父さんも手伝おうか?」
「大丈夫!」
「息子? ……お父さんにも、投げさせて?」
「いいよ! 1球だけね!」
厳しい!!
渾身の1球から見事に脱出され、項垂れる私をよそに、息子も着々とボールを当てていきます。
そして……
時間と共に、一斉に巣に帰っていくヨーギラス達。
ありがとう、ヨーギラス……
素晴らしい1日だったよ……
無事帰宅後、あらためてヨーギラスのアメを数えてみると、その数はなんと63個!
バンギラスに進化させるには足りませんが、あの短時間でよく集めた方でしょう。
パイナップルっぽい実も、全部投入しましたしね。
後々、バンギラスは主戦力になるでしょうし、少しでも高個体値のヨーギラスを厳選して……
そんなことを考えていると、台所の方から息子と妻の声が聞こえてきました。
「すごい! みてみて! すごいかっこいいでしょ! 今日おとうさんと捕まえてきたんだよ!」
ここに来て息子も大喜びです。
いや、がんばって良かった。
「ねぇ! 見てよ! おかあさん見てみて! かっこいいでしょ?」
ぐいぐい行くなぁ。
いや、ヨーギラスを自慢したい気持ちは分からなくも……いや、むしろ全然分かるけれど
すると、ここで妻が信じられない一言が発します。
「かっこ……いい? お母さん、よく分からないけど」
なん……だと……
ヨーギラスのかっこよさが、よく分からない??
あぁ、そうか。
なるほど、なるほど、カッコいいと言うより可愛い方ですね?
察した息子も、あらためて聞き直しました。
「じゃ、じゃあ、かわいいでしょ?」
「かわいくは……見えない」
よし、ちょっと待て、妻よ。
少し話がある。
美醜の感覚は人それぞれと言えど、折角、息子が捕まえてきたヨーギラスに……
「えぇ!? 可愛くない!?」
「だって、虫でしょ?」
「違うよ!サナギだよ!」
……よし、ちょっと待て、息子?
少し話があるぞ?
息子からスマホを受けとると、2匹のトランセルの真上に、同じように『2匹』で並ぶ、サナギラスの姿が……
![](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2020/02/sanagirasu.jpg)
「ね! おとうさん! カッコいいよね!ね! また行こうね! コミュニティ・デイ!」
そういうところだぞ……息子……
読んで頂きまして、ありがとうございます!
親子共々、初参加のコミュニティ・デイ
私の情報収集不足もあり、大変な一日でした。
情報収集って大切ですね。
歩き回ったところは、さらっと数行で書いていますが、ものすごく遠かったです。
息子は息子で、トランセル×2匹と同じ過ちを繰り返してしまった訳ですが、「サナギラスから更に進化するとは思わなかった」と、供述しております。
サナギが最終進化系だったら、ちょっと不憫じゃない?
それに、バンギラスの影が進化欄に映っていたはずですが……目に入らなかったのか……
まったく、情報収集は大切だとあれほど言って……いえ、すいません、なんでもありません。
それと、実はこのサナギラスが、後々大事件に発展してしまうのですが、それはまた別の機会に……
さて、次回はちょっとだけ時間を戻して、はじめてジムにポケモンを置いた時のお話を書こうと思います。
と言っても、今回のラッキーなんですけどね。
色々あったんですよ。
置くまでも……置いてからも……
それでは、また来週も、どうぞよろしくお願い致します。
#php include( TEMPLATEPATH . '/ad/Adsense_PC_article_A.php' ); ?>
スポットライトアワーとかぶっていたため、一日送れた火曜日に公開させていただきます
父と息子のポケ活記録をお届けします!
トランセルが好きで、ハピナスが永遠のライバルかわいい息子くんのポケ活と成長記録!なぜそんなにトランセル・・??笑
前回までのお話はこちらでご確認ください!
お気に入りのトランセルくん
「おとうさん、見て見て~」
「ん?何?」
ポケモンGOの画面に映っていたのは、最近の息子のお気に入り、トランセル君です。
「トランセル? ……が、どうしたの?」
見てと言われても、いつもと変わりない、普通のトランセルに見えます。
「え~? 分かんない?」
あらためて良く見てみますが、全然わかりません。
強くなっている様子もなければ、進化に必要なアメも貯まっていません。
「……分かんない。 正解は?」
これで、「いつもより色ツヤが良いよね!」とか言われた日には、親として、どうリアクションして良いか分かりません……
「え~、じゃあ正解教えるね~? 聞きたい? 聞きたいよね?」
やたら勿体つけてきます。
これで、「いつもより元気が無いよね」とか言われたら……いや、何でもありません。
「正解は、これでした!」
ポケモン一覧には、仲良く2匹ならんだトランセル君が表示されています。
「前に僕が進化させたトランセルじゃなくて、2匹目のトランセルでした~!」
あぁなるほど、なるほど。
そんなの分かると思います?
ツッコミたい気持ちを、ぐっと抑え、2匹目のトランセルを捕まえて喜んでいるのであろう、息子の頭を撫でます。
「すごいね、よく捕まえたね」
「ちがうよ?」
……は? なにが?
「捕まえたんじゃなくて、キャタピーを進化させたんだよ!」
「なんで!?」
たしかに、キャタピー捕まえてた割に、アメが少ないから、おかしいなとは思いましたよ!
![](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2020/01/toranseru.jpeg)
「だって、アメが集まったから、進化させようかなぁって」
「かなぁって……いやいやいや、バタフリーに進化させなくて良かったの?」
バタフリーよりトランセルの方が好き!とか、
ボックスをトランセルでいっぱいにするのが夢!とか言われたらどうしよう。
そんな心配をしていたのですが、幸いそれは無かったようです。
「バタフリー欲しいよ?」
「あっさり……。 じゃあ、アメをとっておいた方が良かったんじゃない?」
個体値なんて気にしてないでしょうが、1匹目は中々の大物だったはず。
アメを消費してまで2匹目をトランセルに進化させる意味がわかりません。
「何言ってるの、おとうさん。 ぼくトランセルのアメは持ってないから、進化させられないんだよ!」
「……あぁ、なるほどね」
そこからでしたか。
『はじめてコミュニティデイに参加した時のお話』
トランセルをバタフリーに進化させる為に必要なアメが「キャタピーのアメ」であることを知り、項垂れている息子
溶けたメタモンみたいになっている兄を横目に、娘がコーンフレークを、口いっぱいにかき込んでいます。
「おとうさん、おにいちゃん、どうしたの? 」
![](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2019/07/kyadta.jpg)
「そっとしておいてあげなさい。 過去の自分と対話していると思うから……」
「ふ~ん……わかった。 じゃあ、おにいちゃんの分も食べるね?」
「それは、取っておいてあげて? 息子、コーンフレーク狙ってるのがいるから、食べちゃって」
もそもそと起き出したメタモ……もとい、息子が、もそもそとコーンフレークを食べ始めました。
「……おとうさん やっぱりおかしいよ。 じゃあ、トランセルのアメは何に使うの?」
「トランセルのアメなんて、無いよ」
「……無い……の?」
そんなにショックか?
「1回しか進化しないポケモンも、2回進化するポケモンも、必要なのは、進化する前のポケモンのアメだよ」
今まで息子が進化させたポケモンは、ナッシーとトランセルのみ。
この時は、まだ2段階進化したことなかったんですよね。
2段階進化と言えば……
「息子、今度コミュニティ・デイってのがあるんだけどね?」
「……そうなんだぁ~」
明らかにテンションが低すぎます。
「ポケモンがいっぱい出るよ」
「よし、行こう!! すぐ食べるね!! …… きゃはひーいるはな?」
よし、食べ終わってから喋ろうか?
あと、今日じゃないからね。
ついでに、言っておくけどキャタピーは出ない。
たぶん、今後も出ない……と思う。
「キャタピーは出ないのかぁ~……。 でも、まぁ仕方ないか! 何出るの?」
仕方ないって……
「聞いて驚け、何と今回いっぱい出るポケモンは……」
一瞬タメを作ると、息子はぐいっと身体を乗り出してきました。
「ポケモンは?」
そうそう、そういうリアクション大事ですよね。
「今回いっぱい出るポケモンは……なんと……ヨーギラスだ!」
「ヨー……ギラス……」
どうやら、嬉しすぎて言葉も無いようですね。
そう、なんといっても、あのバンギラスに進化するヨーギラスです!
普段、野生で見かけることは無いヨーギラスです!
あの、バンギラスを手に入れられる何て、夢のまた夢だと思っていました!
その為にヨー
「ヨーギラスって、なんだっけ?」
「………………」
![](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2019/12/syounen1.jpg)
後日!!
「ここら辺で良いかな。」
息子と2人、ビルに囲まれた、小さな公園の、あまり使われていなさそうなベンチに腰を掛けます。
何を隠そう、私自身も初のコミュニティ・デイ。
今もですが、何故か休みが当たらないコミュニティ・デイ。
戦う前から、すでに負けています。
勤務作ってる人も参加するから、割りを喰っているのでしょうか?(言いがかり)
休日申請?
あぁ、どこかで聞いたことある気もしますが、詳しくは知らない制度ですね。
別の国のお話でしょう。きっと
さて、そんなわけで、年に何回当たるか分からない、コミュニティ・デイです!
しかも、今日はバンギラスデイ!(出現するのはヨーギラスです)
![バンギラス](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2019/11/bangiras-e1573047580438.png)
朝早くに家を出て、最寄り駅の空いていた同色ジムにラッキーを置き、電車を乗り継ぎ、ポケストップの多い街中の公園まで足を運んだ次第です。
散々息子を煽っておいて、2~3匹しかGET出来なかったら、目も当てられませんからね……
前日までにボールをかき集めておきましたし、準備も万全です。
時計を見ると、開始時刻の10分前
息子にスマホを渡します。
「ポケストップがいっぱいある!」
凄かろう?
「ヨーギラスはどこかな?」
まだ、居らんだろう?
開始時刻まであと5分
きっと、街中のあらゆるところから、一斉に沸いて出るのでしょう。
楽しみですね。
残り時間が刻々と迫っていきます。
息子も、範囲内のポケストップを回し、付近のポケモンを捕まえたあと、大人しく、その時を待っています。
そして、ついに、スマホの右上に付いている小さな時計が、開始時間を告げました!
さぁ!来い! ヨーギラス!
「…………」
「……………………」
「………………………………」
「…………あれ?」
何も起こらないスマホ画面
ヨーギラスどころか、キャタピー1匹沸いてきません。
![](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2019/04/pg1g38C.jpg)
「……なんで?」
首をかしげる父子
日時は何度も確認していましたし、ここに来て勘違いは無いはずです。
噂ほどには出ないのか?
「息子、ちょっと近くにいるポケモン表示してくれない?」
「分かった!……あれ?おとうさん、スマホが動かないよ!? 壊れたの!?」
なるほど。
この時すでに旧式となってしまっていた私のスマホのせいか……
それとも大量のヨーギラスが回線に詰まってしまったせいか……
はたまたその両方か……
原因は分かりませんでしたが、とりあえず、アプリ自体が固まってしまったようです。
「固まっちゃったんだね。 貸して、治すから」
「大丈夫! 僕が治してみせるから!」
自信たっぷりにスマホをペチペチ叩き出す息子。
おい、やめて、昭和の家電じゃないんだよ。
半ば引ったくるようにスマホを回収すると、再起動をかけます。
「え~、じーちゃんのスマホはこれで治ったのに~」
やめて差し上げて……
あらためてポケモンGOを起動すると、画面には大量のヨーギラスが!
その数、1・2・3……4……いっぱいです!
おおぉ!ヨーギラスだ! かわいい!
危うく私がタップするところでしたが、何とか自制心を取り戻し、足元で背伸びをしている息子にスマホを渡します。
嬉々としてタップする息子
画面がマップ上のヨーギラスに吸い寄せられるように近づいていき……
![](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2018/11/yohirasu.png)
固まりました。
なんで@#%!?
焦りとともに、再度アプリを再起動します。
後日知った話ですが、この日のコミュニティ・デイは、人気ポケモン、ヨーギラスだった為か、大量のトレーナーが参加し、盛大な通信エラー祭りが発生していたそうです。
逆に、普段活動しているような公園だったら、人もまばらで、ほどよく満喫できた可能性もありました……
大きな街に足を伸ばしたのが、完全に裏目に出ましたね。
が、そんな情報を知ったのは、もっと後の話です。
4度目の再起動をしている間、息子と作戦会議をします。
「息子、おかしい。 これは異常事態だ」
「いじょうじたいなんだね」
深刻に頷く私
「今からスマホ自体を再起動するけど、これで治らなかった時は……」
「分かった。 僕が治すよ」
それはやめて……
「とりあえず、場所を移動してみよう。 ここは電波が悪いのかもしれない。」
会社の多く入るビル街のど真ん中で、アプリが立ち上がらないくらい電波が悪いなんて、本来有り得ない気もしますが、当時の私にそんな事を考える余裕はありません。
「とりあえず、人の多いところに行ってみよう!」
悪手
完全な悪手です。
当時の私に言ってあげたい。
正気か……?
駅前……
アーケード……
テナントの多く入っている商業ビル……
すべてダメ
途中、本気でスマホが壊れたのかと思いましたが、周辺にいるポケモントレーナー達からも、怨嗟と嘆きの声が聞こえるので、どうやら私だけでは無いようです。
「ね~、おとうさん、ヨーギラスいた?」
居るんです。
目の前に山のようにヨーギラスは居るんですが、どうやってもGETチャレンジに移行しません。
予定された終了時刻まであと少し……
まさに、生殺し状態。
「ねえ、おとうさん、あそこに行ってみよう?」
息子が指差したのは、付近でも頭ひとつ背の高い商業ビルの最上階。
そこは、無料展望台になっています。
いや、高けりゃ良いってもんじゃない……はずですが、当時の私には天啓に聞こえたんですよね。
「……息子。 それだっ!」
それだっ! じゃないよ……
人混みを掻き分け、展望台のあるビルまで移動する私達。
エレベーターの列に並び、最上階を目指します。
ガラス張りで外が見られるエレベーターに、息子は大興奮
みるみる地上が遠ざかっていきます。
ポーン!という軽快な音とともに、最上階の展望フロアに到着しました。
はやる気持ちを抑え、自然体を装い、人の少ないエリアに進みます。
「おとうさん、ここなら大丈夫だよ!」
「そうだな、ここなら大丈夫だ」
もはや、出来ることは祈るのみです。
本日、何十回目かのポケモンGOを起動します。
「…………」
「…………」
「…………何にも無いね?」
「…………無いな」
そこには、ジムもポケストップもポケモンも居ない。
区画整備もされていない、だだっ広いだけの平面に、プレイヤーキャラだけが一人ぽつんと立ち尽くしていたのでした。
「いや~……何にも出来なかったな」
徒労に終わった休日に打ちひしがれながら、帰宅の途に着いた私達
最寄り駅に、ようやく到着いたしました。
目的が達成されずに歩くことのなんと辛いこと……
通いなれた駅から家までの帰り道も、心なしか遠く感じます。
前を歩く息子も、さぞや疲れているだろうと視線を向けていると、そんな私の様子に気が付いたのか、急に振り返りました。
「おとうさん、コミュニティ・デイ楽しかったね!」
……どこら辺が?
「ヨーギラスを探して、色んなところに行けたし!」
そうか、それもそうだね。
「おとうさんは、楽しくなかったの?」
ん?
「お父さんも、もちろん……楽しかった……ような……でも、ヨーギラスが欲しかったような……」
「元気だしなよ? トランセルあげようか?」
折角だけど、トランセルはいいや
さて、気を取り直して家に帰るとしますか。
そう言って歩きだそうとすると、思い出したように息子が駅前の銅像を指差しました。
「おとうさん! ハビナスがどうなったかみたい!」
ハピナス……じゃなくて、ラッキーね。
出掛けに置いてきたラッキーを思い出したようです。
コミュニティ・デイも終わっているし、もう開けるでしょう。
ポケモンGOを起動しながら、スマホを息子に手渡します。
「うんうん、まだ頑張ってる!」
それは良かった。
駅前は人気スポットなので、程なく落とされると思っていたのですが、皆さんヨーギラス祭りに夢中だったためか、ここのジムは攻撃を受けずにすんだようです。
ハートが自然減少していたラッキーに、励ましの言葉とともにブドウを放っている息子。
タップに苦戦しながら、回りの同胞達にも御裾分けしていきます。
「さ、そろそろ帰るよ」
「うん! でもここにヨーギラスがいたよ!」
![](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2018/11/yohirasu.png)
まじで!と、叫びそうになりましたが、寸でのところで気がつきました。
いつものあれですね。
「ジムに誰か置いていったんだね」
今日捕まえたものかは分かりませんが、なんて羨ましい……
息子が、くるっとスマホの画面を向けてくれました。
「違うよ。 ここにいっぱい居るんだよ?」
「まじでっ!?」
画面には、この周辺をヨチヨチと歩くヨーギラスの群れがいます。
「なんで!? コミュニティ・デイは終わったんじゃないの!? お知らせが来てる!? 延長!!?!?」
そうなんです。
この日はエラーのお詫びとして、コミュニティ・デイが2時間延長されていたのです。
情報収集は基本でしょ! そういうところだぞ……私!
ボールを弾かれまくる息子にヤキモキしながらも、残り時間いっぱいでヨーギラスを大量にGETしていきます。
「息子? お父さんも手伝おうか?」
「大丈夫!」
「息子? ……お父さんにも、投げさせて?」
「いいよ! 1球だけね!」
厳しい!!
渾身の1球から見事に脱出され、項垂れる私をよそに、息子も着々とボールを当てていきます。
そして……
時間と共に、一斉に巣に帰っていくヨーギラス達。
ありがとう、ヨーギラス……
素晴らしい1日だったよ……
無事帰宅後、あらためてヨーギラスのアメを数えてみると、その数はなんと63個!
バンギラスに進化させるには足りませんが、あの短時間でよく集めた方でしょう。
パイナップルっぽい実も、全部投入しましたしね。
後々、バンギラスは主戦力になるでしょうし、少しでも高個体値のヨーギラスを厳選して……
そんなことを考えていると、台所の方から息子と妻の声が聞こえてきました。
「すごい! みてみて! すごいかっこいいでしょ! 今日おとうさんと捕まえてきたんだよ!」
ここに来て息子も大喜びです。
いや、がんばって良かった。
「ねぇ! 見てよ! おかあさん見てみて! かっこいいでしょ?」
ぐいぐい行くなぁ。
いや、ヨーギラスを自慢したい気持ちは分からなくも……いや、むしろ全然分かるけれど
すると、ここで妻が信じられない一言が発します。
「かっこ……いい? お母さん、よく分からないけど」
なん……だと……
ヨーギラスのかっこよさが、よく分からない??
あぁ、そうか。
なるほど、なるほど、カッコいいと言うより可愛い方ですね?
察した息子も、あらためて聞き直しました。
「じゃ、じゃあ、かわいいでしょ?」
「かわいくは……見えない」
よし、ちょっと待て、妻よ。
少し話がある。
美醜の感覚は人それぞれと言えど、折角、息子が捕まえてきたヨーギラスに……
「えぇ!? 可愛くない!?」
「だって、虫でしょ?」
「違うよ!サナギだよ!」
……よし、ちょっと待て、息子?
少し話があるぞ?
息子からスマホを受けとると、2匹のトランセルの真上に、同じように『2匹』で並ぶ、サナギラスの姿が……
![](https://minpoke.net/wp-content/uploads/2020/02/sanagirasu.jpg)
「ね! おとうさん! カッコいいよね!ね! また行こうね! コミュニティ・デイ!」
そういうところだぞ……息子……
読んで頂きまして、ありがとうございます!
親子共々、初参加のコミュニティ・デイ
私の情報収集不足もあり、大変な一日でした。
情報収集って大切ですね。
歩き回ったところは、さらっと数行で書いていますが、ものすごく遠かったです。
息子は息子で、トランセル×2匹と同じ過ちを繰り返してしまった訳ですが、「サナギラスから更に進化するとは思わなかった」と、供述しております。
サナギが最終進化系だったら、ちょっと不憫じゃない?
それに、バンギラスの影が進化欄に映っていたはずですが……目に入らなかったのか……
まったく、情報収集は大切だとあれほど言って……いえ、すいません、なんでもありません。
それと、実はこのサナギラスが、後々大事件に発展してしまうのですが、それはまた別の機会に……
さて、次回はちょっとだけ時間を戻して、はじめてジムにポケモンを置いた時のお話を書こうと思います。
と言っても、今回のラッキーなんですけどね。
色々あったんですよ。
置くまでも……置いてからも……
それでは、また来週も、どうぞよろしくお願い致します。
#php include( TEMPLATEPATH . '/ad/Adsense_PC_article_A.php' ); ?>
みんなのコメント
ツイート |
![]() |
コラムカテゴリの関連記事
おすすめ人気記事